人工妊娠中絶手術は何歳から可能ですか?
年齢制限は厳格にはありませんが、未成年者の場合は親権者と一緒の受診をお勧めしています。中絶手術を受ける年齢は10代から40、50代と幅広く、年齢と人工妊娠中絶手術の関連はあまりありません。
人工妊娠中絶手術の所要時間はどのくらいですか?
中絶手術の時間は10分位で終了いたします。その後麻酔から完全に覚醒して帰宅するまで2~3時間位かかりますが、個人差があります。基本的には夕方には帰宅いただけます。
日帰り手術は可能ですか。
当院では、全例日帰りにて人工妊娠中絶手術を行っています。日帰りでの手術ですが、必ず翌日及び2週間後の健診にはご来院ください。それ以外でも、発熱や腹痛や出血などの強い症状が現れた場合は、まず当院までご連絡をください。
人工妊娠中絶手術後に出血、痛みがありますが大丈夫でしょうか?
手術後、出血を伴うことがよくあります。この際に、生理痛のような重くだるい痛みが数日間伴うこともあります。これらは、生理的な経過であるためとくに心配はありません。しかし、痛みがどんどん強くなる場合や、真っ赤な血液が大量に出ている場合は、お電話にてご相談ください。中絶手術後の症状は個人差が大きく、人によっては出血がほとんどない方もいます。基本的には、中絶手術から1ヶ月を目安に生理周期が戻るといわれています。
人工妊娠中絶手術後、入浴はいつからできますか?
翌日からシャワーは可能です。入浴は1週間控えていただきます。その他、普段通りの生活をしていただいて構いません。
人工妊娠中絶手術後、食事はいつからできますか?
手術終了後、体の状態を拝見してからお水などを飲んでいただきます。問題がなければ帰宅後から普通の食事をしていただいて構いません。ただし、前日から何も食べていないことを考慮し、急に食べすぎないようにお願いします。
人工妊娠中絶手術後、SEXはいつからできますか?
およそ1ヶ月後をめどにその後からSEXをしていただいて構いません。ただし、生理が戻っていない場合でも排卵していることがあるため、避妊には十分気をつけてください。とくに、手術後1ヶ月間は排卵が不安定のため、妊娠を望まない場合はピルの服用などをお勧めします。
人工妊娠中絶手術後、仕事はいつからできますか?
基本的に、一般事務系、営業等デスクワークのであれば原則として、翌日から働いていただいて構いません。軽作業を伴う仕事も可能です。運動競技のような激しく体を使うような仕事は1週間程度控えた方がよいでしょう。個別のケースについてご相談に応じますので、相談時にお尋ねください。
人工妊娠中絶手術後、運動はいつからできますか?
運動の強度にもよりますが、基本的には手術後1週間して問題なければ可能です。ただし、既往がある方の場合は術後回復に時間がかかることがあります。その場合は医師から説明させていただきます。
次の生理はいつ頃くるのでしょうか?
人工妊娠中絶手術後の次の生理の再開には個人差があります。しかしおおむね、術後1~2ヶ月以内に来るようです。生理が来ていないからといって妊娠しないと考えてはいけません。それまでに妊娠する可能性は十分あります。術後の性交渉は必ず避妊を行うようにしましょう。
術後すぐの出血は生理でしょうか?
一般的に手術後すぐ、または2週間以内の出血は手術の影響による出血だと考えられています。逆に術後1ヶ月以上経過してから出現する出血が生理だと考えられています。
人工妊娠中絶手術のあと、体調不良になりますか?
個人差があります。人によっては手術後から出血や腹痛が生じ、これらの症状が最大2週間程度続くこともあります。また、出血がまったくないといった場合もあります。いずれにしても翌日の健診には必ずいらっしゃるようお願いします。
人工妊娠中絶手術をうけると、妊娠しにくい体になりますか?
そのような事実はありません。合併症などを発症しない限り、基本的に問題はありません。むしろ、術後に再度望まない妊娠をしてしまわないかどうかに気をつけるべきです。
プライバシーに配慮してほしいのですが
プライバシーが気になるのは当然のことです。当院では、患者様の情報について本人以外の方からの問い合わせに応じることはありませんし、こちらからご家族やパートナーの方に患者様の許可なく連絡することはありません。安心してご来院ください。
中絶手術で掻爬法と吸引法ではどちらかがよいですか。
どちらが優れていて、どちらが劣っているというものではありません。それぞれの方法にメリットとデメリットとがあります。しかしながら、患者様のことを考えれば、両方が扱えるに越したことはないでしょう。当院では両方を併用しながら手術を行っています。
守秘義務について教えてください。
医療機関には、守秘義務といって業務上に知り得た秘密をみだりに口外せず守ることが求められています。これを怠ると法律違反となってしまいます。ですから患者様のプライバシーは最大限守られます。
同意書は絶対に必要ですか?
当院では術前に必ず提出していただいています。成人の方の場合は、同意書にはご本人とパートナーの署名が必要です。ただし、パートナーが死亡・行方不明である場合、強姦やレイプによる妊娠などでは、パートナー署名のない同意書の提出でも手術が可能です。プライバシーを厳しく守っていますので、安心してご相談ください。
なお、ご本人が未成年の場合は、ご本人とパートナー、そしてご本人の保護者の署名が必要です。また、パートナーが未成年の場合は、パートナーの保護者の署名が必要です。ご本人とパートナーの双方が未成年の場合では、ご本人とご本人の保護者、パートナーとパートナーの保護者という4名の署名が入った同意書が必要です。
手術が痛いのではと心配です
当院では痛みのない手術を行っています。患者様の状態や体質、既往症などを考慮した上で適切な麻酔の処方をして、安全性の高い手術を実現しています。術後も軽い生理痛程度の痛みは出てくることがありますが、お渡しする痛み止めで十分な疼痛管理が可能です。なお、事前処置を行う場合も、軽い生理痛程度の痛みもなくできるよう麻酔が可能ですので、ご不安がありましたら遠慮なくご相談ください。
中絶手術では、立ち会いや付き添いは必要ですか?
未成年の場合、基本的に付き添いがある方が望ましいとされていますが、当院では手術中に保護者と電話などですぐに連絡が取れる状態にできる場合、付き添いがない手術も可能です。成人の場合は特にパートナーやご家族の立ち合いや付き添いは必要ありません。
手術後の検診は必ず受ける必要がありますか?
将来的なトラブルを予防するためにも、手術の1~2週間後に1回は必ず検診にいらしてください。検診では出血や下腹部の痛みなどの有無や程度を確認し、子宮の収縮状態などをチェックします。また、手術後は個人差がありますが一定期間、運動や入浴、飲酒などに関する制限があります。こうした制限の解除に関しても検診を受けることでより適切な判断が可能です。